2019年を振り返る

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社団戦への参戦も今期で5年目。
当初ほどのモチベーションは無いものの、棋力向上は諦めておらず、自分なりに考えて今シーズンを迎えた。
大人が将棋の棋力を上げるには、それなりの時間を割いて、割と地味なことをコツコツとやり続けることで「将棋脳」を形成しなければならないと思っています。でも、実際にはいろいろな原因でそれができない。

①面白いと思わないことはやりたくない
②忙しさを理由にする(実際に忙しいこともある)
③やる気が起きない

などなど。
最終的にはコツコツやる人に負けるのだと思うのだけれど、将棋で勝つために膨大な時間は割きたくない。勝つためだけに勉強していても、大人から始めてプロレベルになるわけでもないのだから、いずれ壁がくるし、その壁が嫌になって将棋を嫌いになるかもしれない。
だから、余裕のある時間で、自分な好きな方法で将棋を嗜むのが良いと思っている。

私の勉強法は、ほぼ1つ。
「好きな棋士の棋譜を何度も見る」である。
私が面白いと感じた将棋、それは好きな棋士が指した将棋であることが多く、それを繰り返し棋譜中継や将棋年鑑で何度も見る。「いやあ、すごいわー。こんな将棋指したいわー」という気持ちがおき、見よう見まねで指してみる。もちろん、それで勝てるわけでもないのだけれど、その時は「何故、うまく指しこなせなかったのか」を記憶しておき、何かの機会に棋士に聞いてヒントを貰う。
私は100戦して100勝したいのではなく、自分の思い描いた将棋で勝つことが目標であり、勝ち数を目標にしていない。だから、理想の指し手を常に模索している。

今期を迎えるにあたっては、ほぼクエストでしか指していない。それは大反省すべき点だった。
レーティングは1800を超えて二段になったものの、やはり実際の盤駒で指すときには微妙な違いが出てしまい、何か感覚がつかめない将棋が多かった。

今期は「自分から攻める」という課題を自らに課した。
受け将棋で中盤を得意とする私は、相手からの折衝を反撃して駒得を拡大して勝つ将棋が多い。
そのスタイルに修正を加え、自ら駒損でも動いていく将棋を目指した。
今期は8割ほどが後手番となるものの、先手番の相手が手待ちをするという将棋が多かった。互いに隙の無い駒組みから、どのように攻めを組み立てるのかの構想力を問われた。結果としては、私の攻めの構想が乏しく、最終的に空を切ってしまう将棋ばかりだった。同時に研究量で負けていることも対局しながら感じていた。私は居飛車・振り飛車の両方を指すこともあり、人より倍の研究をしておかなければいけないものの、相手の方が不利にならない指しまわしを熟知しており、それは終盤で1手差を生み出す。6部とはいえ、相手には相当に強い方も混じっていた。格上と真剣に将棋を指せるのは感謝しかない。

チーム(ねこまど)としても、勝ち星を積み重ねることができずに降格が決まってしまった。
私は勝ち星を期待される立場だったので、本当に申し訳ない。
加えて、いつも社団戦を実験の場に使ってしまう(以前は振り飛車オンリーで戦ったこともある)ことについても、「課題意識を持つ上で重要」と弁明しておきたい。

自分の将棋感を醸成していくには、やはり自分で考えるしかないと思っている。
もちろん、将棋の先生に教わることは大切なのだが、それは知識を得るためであり、自らの血と肉にしていくのは自分の力でなくてはいけない。私は高速道路に乗って早く目的地に行きたいのではなく、自らの足で進みたいタイプなのだ。そう、それは登山と同じなのである。自らが定めた目標に向かって、自分で方針を決めて自分で歩く。趣味なんだから、それでいい。

将棋は進歩が見えにくい。
故に続かない人も多いと聞く。
私は将棋に感動を求めている。それが今の目的にもなっている。そのためには相応の棋力が欲しい。指した手を理解したり・理解できなかったりして楽しみたい。でも理解できないことばかりだと楽しめない。プロの解説を聞いたり、あるいは解説が無くても棋譜だけでも楽しめるようになりたい。その一つのマイルストーンとしてオールラウンダーで三段というのを具体的な目標としている。どんな戦型でもある程度知っていて、そこそこ指しこなせる。ファミレスタイプ。実戦ではどんな戦型でも自分の形にしてしまう、というのも実戦での密かな野望だ。居飛車・振り飛車、どっちも指せれば将棋は2倍楽しい。いつも、そう説いてまわるが、理解はされても同調してくれる仲間が少ないのが悲しいところだ。

さて、もっと将棋の勉強をしなければならない。
私の将棋勉強法は棋譜鑑賞だ。その一番最適な場所は大盤解説会である。雑談抜きのストロングスタイルの大盤解説会こそが私が参加すべき場である。なんか今年はあまり大盤解説会に行ってなかったなと思ったら、推しの先生がタイトル戦にあまり出ていなかった。頼みますので、1年に2回以上はタイトル戦出てください。ということで、私は勉強をしに11月に米子に行く。第27期倉敷藤花戦 第1局だ。巨大な壁に挑む勇敢な棋譜を現地で堪能し、血と肉にしてきたいと思っている。

(@totheworld)

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